2003年09月10日
イングランド対リヒテンシュタイン戦
Euro2004予選グループ7、イングランド対リヒテンシュタイン戦を観戦した。試合会場はマンチェスターのオールド・トラフォード。そう、マンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアムである。今日はイングランド代表の試合観戦だけでなく、スタジアムの方も楽しみにしていた。
リヴァプールからは電車で1時間ほどでマンチェスターに着く。そこから路面電車で10分〜15分くらいでスタジアムの最寄り駅、オールド・トラフォード駅に到着。スタジアムはこの駅から見えるので、あとはひたすら直進するのみ。
試合前、多くの人々がスタジアム周辺の路上で話をしたり、ビールを飲んだりしていた。この国ではスタジアムのスタンドでビールを飲むことができないので、試合前にパブや売店で買って路上もしくはスタジアムの周りでビールを飲むのである。驚くことに、試合開始10分前になっても、スタジアムには空席が目立つ。が、試合開始5分前になると、もの凄い勢いで続々と席が埋まっていくのである。
まあ、全席指定なので、早くから席についている必要はない。それにどこのスタジアムもシートが狭いのだ。日本人でさえ狭いと感じるのに、でかいヨーロッパの男が隣り合わせになったりしたら、窮屈でしょうがない。それも、直前まで人々が席につかない理由の一つなのかもしれない。
試合内容は、かなり実力差のある2チームの対戦だったので、前半のリヒテンシュタインの頑張りが目を引いたくらいで、それほど興奮する試合ではなかった。結局、オーウェンとルーニーのゴールでイングランドが2対0と順当に勝利を収めた。
それにしても、スタジアムの雰囲気が印象に残った。あれほどの大きなスタジアムで全員が一つの歌を大合唱するとそれはすごい迫力だった。おまけに、トランペットなどで応援歌を演奏するサポーターたちが近くにいたため、なおさらだった。
その一方でスタジアムの構造自体は、明らかに増築を繰り返した統一感のないスタンドが重なっていて、非常に違和感を感じた。特に3階席の上部はグランドから相当距離があり、サッカーを楽しめるのかと余計な心配までしてしまった。
それから、何より頭にきたのは、イングランドがチャンスを迎える度に、みんなで立ち上がること。みんなが立ち上がらなければ座ったまま見えるのに、立ち上がるからその後ろの全員が立ち上がらなければならなくなる。狭い席に座っている上、何回も立たないとプレーを追いかけることができなかった。そのことに非常にいらいらしたし、「座っておけよ」と怒鳴りたくなった。
あと、困ったのは帰りの電車である。初めて来たのでどうやって帰って良いか分からず、来た時と同じ方法で帰ろうとしたが、トラムの駅は人で溢れていて、どう考えてもしばらく乗れそうにない。が、他にどんな方法があるのかも全く見当がつかない。結局、待ってトラムに乗ることにしたが、これが全然来ない。
30分ほど待ってようやく乗れたと思ったら、今度は途中の駅でドアが閉まらなくなり、「故障で動かなくなったので降りて下さい」というアナウンス。(よく聞き取れなかったが、他の乗客に聞いたらどうやらそんな感じだった。)超満員のトラムから続々と人が降りはじめたものの、しばらく様子を見ていたら、案の定トラムは動き出した。
感心したのは、トラムが動かなくなった時に、ほとんどの人がさほど文句も言わずに、黙ってトラムを降りて歩きはじめたことである。イングランドの電車事情は本当に最悪だが、文句を言いたくなった自分がなんだか子供じみているように感じてしまった。この国ではこんなことで文句を言っていては切りがないのかもしれない。