2003年09月26日

トリビアの泉@アンフィールド

試合時に熱狂的なファンが詰め掛けるコップ・スタンドアンフィールドのスタジアムツアーにフットボール・インダストリーズのイントロダクションの一環として行ってきた。8月に一度見学に来ているが、今回はガイドの説明もあり、じっくりと見て回ることができた。

ガイドのお姉さんのしゃべりも非常に面白く、『トリビアの泉』のように「へぇ〜」を連発してしまった。一番印象深いのが、ビル・シャンクリーの考えや哲学がスタジアムの随所に反映されているところだ。

まず、スタジアム内に試合の経過時間を表す時計もなければスコアボードもない。もちろん、ビッグスクリーンもなし。なんでも、そういったものは選手の集中を妨げるというシャンクリーの考えからきているそうだ。そして、フィールドも横幅が少し広めに作ってある。これは幅のあるフィールドの方が、観客にとって見ていて楽しいフットボールができるという考えらしい。伝統的なイングリッシュ・フットボール(縦へのロングボールを多用するキック&ラッシュ)とは対極的な考えのように私には思えるが。

そして、極めつけは熱狂的なサポーターたちが集うコップ(KOP)と呼ばれるゴール裏のスタンドである。非常に急な斜面にシートが敷き詰められている。1992年まではこのスタンドがテラス(立見席)だったというのだから、想像するだけでも恐ろしい。

また、興味深いのが、選手と監督が座るベンチ。メインスタンドの中央にホームチームとアウェイチームが肩を並べて座るのである。これが私にとっては非常に驚きであった。たいてい、監督はベンチから立ってグランドサイドで大声を上げてコーチングするが、互いに何を指示しているか聞こえるし、しかも時折話をしたりもしている。日本でこういうスタジアムは存在せず、奇妙にさえ思えた。

この2ヶ月で4、5ヶ所、スタジアムに出向いたが、私はこのアンフィールドが一番好きである。観戦する者にとって非常に観やすく、プレーする側にとってもこのスタジアムほどプレーする喜びを感じるスタジアムはないのではないか。ただ、観るべきスタジアムはまだ山ほどあるが。

関連写真:アンフィールド