2003年11月21日
ふたつの経営哲学、ふたりのサポーター
毎週金曜日恒例の講演会。本日のゲストスピーカーには、ディヴィジョン1のノーリッチ・シティのCEOとマーケティング&セールス・マネージャーが来てくれた。
昨日のマンチェスター・ユナイテッドの講演会直後だったので、両クラブの違いが非常に面白かった。というのは、CEOがノーリッチ・シティにとってピッチ上の成功とピッチ外の成功(ビジネスとしての成功)は別であると主張していたためである。かたやマンチェスター・ユナイテッドでは、ピッチ上の成功がビジネス面での成功につながるということだった。
両方、正しいと思う。ノーリッチ・シティのようなローカルクラブは、スタジアムにファンを呼ぶため、そしてそういったファンを満足させるために、様々な努力をしていることがわかる。一方、マンチェスター・ユナイテッドのように、地球規模でお金とファンが集まるクラブでは全く異なる方向の努力が伺える。両者を比較してもあまり意味がないとは思うが、このように規模の違うクラブが同じ土俵で勝揄できるのが、サッカーの面白いところだと思った。
話は変わるが、この講演会の前にクラスメイトと昼食をとりながら話をしていた。インテルファンのイタリア人生徒とフェイエノールトファンのオランダ人生徒と話していたのだが、非常に羨ましかった。というのは、サポートするクラブへの愛情ゆえに、インテルファンの生徒はACミランやユヴェントスのことをぼろかすに罵倒し、そういったチームをサポートする人間のこともひどく言う。フェイエノールトファンのオランダ人に言わせれば、アヤックスなんて過去のチームらしい。
自分がサポートするクラブのこととなると会話が普段以上に熱くなり、まるで自分の家族のことであるかのような話っぷりなのだ。そう。こちらのスタジアムに行って驚いたのが、40、50歳過ぎのおじさんたちがアウェイサポーターに向かって下品な言葉や仕草で挑発していたことだ。それもまるで子供の口げんかのようにである。
大学時代に甲子園へ阪神の試合を観に行った時のことを思い出した。ヤジを飛ばすおじさんの台詞が非常に面白く、周りの人間もそのヤジを楽しんでいた。決して同じではないが、そういった楽しみ方もサッカーが成熟してくればあるのだろうな。
彼ら曰く、日本も10年後、20年後にはそうなっているんじゃないのかと。そうかもしれない。が、まだ想像はできない。