2003年12月06日

日本食レストラン

11月の半ばにリヴァプールにできた日本食レストランへ行ってきた。ここはリヴァプール大学から歩いて少しのところにあり、気になっていたので味を確かめることにした。鉄板焼と麺類が売りのレストランで、非常に大規模で豪華(?)な感じであった。土曜日ということもあり、そこそこ客も入っていて、良い雰囲気の店であった。

しかし、気になったのは目の前の鉄板で肉や野菜を焼いてくれるシェフだ。非常に派手で騒がしいパフォーマンスを料理しながら見せてくれる。奇声を発しながら鉄のへらや調味料入れなどで’少しだけ’すごい技を披露してくれるのだ。店員は明らかに東南アジア系の人々で、日本人の店員はいなかった。奇抜なパフォーマンスで客を楽しませるのはいいが、あのような人間が日本人の典型だと思われないかが心配になった。というのは、こちらの人間にしてみれば、日本人や中国人、そして東南アジアの人たちはほとんど見分けがつかないというのだ。

今年の6月、オランダでも同じような体験をした。U-18日本代表チームについてアーネムという町へ視察に行った際に日本食レストランに入ったのだが、その店も大きな店で同じように目の前の鉄板で肉を焼いてくれた。また同じように韓国人の店員が様々なパフォーマンスをしてくれた。

海外で日本食が親しまれるのは嬉しいが、なぜ日本食レストランであのパフォーマンスが必要なのだろうか。店の一つの売りとしているのは明らかで、確かに客もそれを楽しんでいるようだった。でも、こちらにしてみれば、外国映画によく出てくるステレオタイプな日本人サラリーマンを見た時のような気分だ。つまり、少しばかにされているような気分。

私はその時、声を大にして店の中で叫びたかった。「日本食はゆっくりと味わって食べるものなんだ。目の前で騒がしく見せ物なんてしなくていい」と。肝心な味は、可もなく不可もなく。値段も割高であまり薦められない。