2004年02月05日
悲劇と法とスタジアム
イングランドでのサッカー関連の法律について今日は予習していた。
法律を読むのは非常に大変で一度読んだだけでは理解できないので、とりあえず今までにおこった大きな事件(ヒルズボロの悲劇、ヘイゼルの悲劇、エリスパークスタジアムの悲劇)に目を通してみた。
すべてがスタジアムで、そして観衆によって引き起こされた事件である。もちろん、悪意のある人間が故意に起こしたわけではなく、誰もが予想していなかっただけに惨事となった悲劇である。様々な要因が同時に起こるからこそこうした惨事につながるのだが、チケッティング、スタジアム内のアクセス、警官および警備員の経験と教育、法整備といった点を冷静に分析してみれば、これらの悲劇は間違いなく人災だと思われる。
サッカー先進国であるが故に誰もが経験したことのない大惨事を経験することになったのだろう。そして、そういった事故とその後の対処や法整備から他の国々は学ぶことができた。
昔のスタジアムや試合の写真を見て驚くのは、その観衆の多さだけではなく、どれだけ狭いスペースに詰め込まれているかである。アンフィールドのコップスタンドはその傾斜の急なことで有名だが、あのスタンドさえ立ち見であったのだから驚かされる。ちょっとしたことから、大きな事故につながることは想像に難くない。
以前、リヴァプールで生まれ育った人に話を聞く機会があったのだが、彼曰く、スタジアムで歌を歌い始めたのはリヴァプールのサポーターだと。サポーターたちは良い場所を確保するために試合の3時間くらい前からテラスに入り、することもないためにひたすら歌を歌ったと。皆、そんな風に試合前の時間を楽しんでいたらしい。
最近のプレミアリーグのスタジアムはどのスタジアムも同じような設計、造りで個性がないという意見もある。私から言わせれば、どのスタジアムも独特の雰囲気で非常に個性的なのだが、その当時を知っている人からすれば、どれも同じように映るのだろうか。
試合に行く度に、「どうしてこんなにターンスタイル(入り口)は小さいんだ」と疑問に思っていたが、あれはもしかしたら、時間をかけて観衆をスタンドへ導く一つの手段なのかもしれない。あれでは前の人を押すこともできないし、戻ることもできない。
まだまだ勉強不足だな。