2004年02月24日

マルセイユ帰り

空席が目立つスタンド週末にフランスのマルセイユへ行ってきた。昨年のドバイでのカンファレンスでオリンピック・マルセイユのスタッフの方々と知り合いになり、彼らの「ぜひとも遊びに来い」という言葉に甘えて訪問することにした。

オリンピック・マルセイユといえば、かつてレッズで共にプレイしたバジール・ボリという選手の出身クラブ。ちなみに彼は93年のヨーロッパ・チャンピオンズ・カップ決勝で決勝ゴールを決めてヨーロッパ制覇に貢献している(後に国内リーグでの買収事件が発覚し、ヨーロッパチャンピオンのタイトルは剥奪された)。

このクラブは他にもティガナ、デシャン、デサイーなど多くの有名選手を輩出しており、ジダンはこの街で育った。ワインの産地としても知られ、地中海に面した非常に美しい街だ。

日曜日に試合を観戦し、試合前後にたくさんの人々と話をすることができた。といってもフランスでは英語を話せる人は少数派で、なかなか思うようには会話ができなかったが。この日は6万人収容のスタジアムに6割から7割の観客であった。これは日曜日ということに加えて、一日中雨が降っていたことなどが理由であろう。テレビ放映の関係でリーグの試合は金曜日、土曜日、日曜日と分散して開催されるそうだ。

やはり日曜日の試合は観客の入りが少なくなるという。キックオフが8時45分というのも大きく影響しているのだろう。昼間であればたくさんの人も来るだろうが、テレビ中継という点では夜のほうが視聴率を取りやすいということ。フランスにおいてもテレビ放映権からの収入は大きな割合を占めているので、テレビの放映を優先させることになっているのだろう。

スタジアムの雰囲気はイングランドと比べると古いという印象。スタジアム自体が古いということもあるし、屋根が無いのも影響しているのかもしれない。イングランドのスタジアムのようにすべてのスタンドが屋根で覆われているとスタジアムの空間がひとつのように感じる。サッカー自体の質は非常に高く、観ていて楽しいものだったが、スタジアムの雰囲気という点ではイングランドのプレミアリーグのクラブのほうが圧倒的に優れている。

今回実感したのは、サッカーを観戦する際にスタジアムの設備や構造を含めたすべての要素から醸し出される雰囲気というものが、観客にとても大きな影響を与えるということ。べガルタ仙台アルビレックス新潟がJ2にもかかわらず多くの観客を動員することができたのは、間違いなくあのスタジアムの存在が大きく影響しているのだろう。

オリンピック・マルセイユはアジアをマーケットとして視野に入れているということだった。クラブのスタッフに言っておいたのは、「日本のマーケットを開拓したいのであれば、日本の有能な若い選手を獲得することが一番の方法です」と。彼らも納得していた。

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