2004年04月29日
草サッカーが教えてくれたこと
私たちのチームにとって、今日の試合が最後の公式戦となった。リーグ戦(リヴァプール大学内でのリーグ戦)を不甲斐ない成績で終えた私たちは、最後に用意されているカップ戦(これもまた大学内での学部対抗のトーナメント)に臨んだ。
火曜日に行われた初戦では対戦相手が同じ大学院生ということもあり、4対1で快勝した。が、その試合で私は膝を痛めてしまい、今日行われた2回戦には出場することができなかった。イースター休暇明けでろくに運動をしていなかったために、突然の雨の中でフルゲームはかなり堪えた。それは他のチームメイトも同じだが、不運にもタックルを後ろから受け、試合後は普通に歩くこともできなかった。予想通り、チームメイトからは大ブーイング。
疲労を抱えたチームは、負けるべくして負けた。スコアはなんと14対1。前半10分でキーパーが退場し、けが人が試合中に続出して、正直大人と子供の試合であった。観ていて悲しかった。しかし、そこまでこてんぱんにやられていても、一生懸命ボールを、そして相手を追っているチームメイトに少し感動してしまった。
全員もちろん素人である。ボールもろくに蹴れない選手もいる。けれども、彼らはいつも100%で戦っていた。最初にこのチームで試合をした時にも驚いた。草サッカーだろうと甘く見ていた私は彼らに対して非常に失礼な先入観を持っていたのだと反省させられた。上手い、下手ではなく、彼らはいつも真剣に勝揄し、勝ちにいっていた。
日本での草サッカーを思い出してみると、真剣勝揄なんて考えられないが、やはりサッカーは真剣にプレーするからおもしろいのではないだろうか。
一昨年の夏、レッズのスカウトをしていた頃、国体の視察で鹿島に宿泊していた。そのときに、Jリーグのスカウトチームとアントラーズのスタッフチームとで試合をした。アントラーズ側は若いコーチングスタッフを中心にセレーゾ監督もプレイした。(めちゃうまかった。)結果的に1対1の引き分けだったのだが、セレーゾ監督は試合終了と共に怒ってぶつぶつ文句を言いながら挨拶もせずに引き上げてしまったのである。そう、自分たちのチームの不甲斐なさに怒り心頭だったのである。彼らはピッチに立つ以上相手や状況にかかわらず、勝ちたいのである。
元プロ選手のセレーゾ監督はまだ理解できるが、この国で、そして草サッカーでの真剣勝揄から学ばされるとは思っていなかった。観ているものを感動させるプレーに、レベルの差は関係ないのだ。