2004年08月04日
本物の地域貢献
今日は一日チームを離れ、リヴァプールFCを訪問してきた。
ナイキが主催しているマンチェスター・ユナイテッドのサッカースクールツアーにレッズの普及コーチである池田伸康と杉山弘一が研修として帯同してきている。せっかく遠くから来ているのだから、彼らをリヴァプールFCのコミュニティー担当の責任者に会わせ、いろいろと話を聞かせてもらおうということで、アポイントメントを取って訪問してきた。
全部で約4時間、様々なものを見せてもらった。最初の2時間ほどはその責任者自身からクラブのコミュニティー事業を全て丁寧に説明してもらったが、実に驚くほど多岐にわたるプロジェクトが展開されていた。
障害者チームの所有と運営。試合当日に子供達を集めてスタジアム周辺のゴミ拾いをさせ、その代わりにその日の試合を無料で観戦させるプログラム。人種差別廃止運動。地元地域で目覚しい活動をしている青少年を称える『Young person of the year』の選出。離婚家庭を対象とした父親と息子のサッカースクール。毎年クリスマスにホームレスの人々へディナーを振る舞い、コートと服をプレゼントする活動。
「サッカーは我々に多くの幸せをもたらしてくれる。だから今度はサッカーを通じて様々なものを地域に還元していきたい」というのが、このクラブのコミュニティー事業のテーマであり、活動は無償で行われている。こうした活動や姿勢を本物の地域貢献というのではないだろうか。まさにサッカーを通じた地域貢献。素晴らしいと思った。まねしたいと思った。いつも思うことだが、日本とでは様々な違いがあるし、一概に同じ事をまねしてもうまくいくとは思わない。ただ、こうした事業の裏にある精神、姿勢等は取り入れるべきであり、見習わないといけないことだと思う。
普及コーチの二人もいろいろと多くのことを感じてくれたと思う。もちろん大切なのは、ただ様々な事を感じるだけではなく、自らが見聞きし、感じ、体験したことをいかに日本に帰ってから生かすかということだと思う。最初は模倣から入っても構わないと思う。その裏にある大切なものをしっかりと把握していれば、間違うことも無いだろう。
選手やサポーターだけでなく、このトーナメントをきっかけにコーチングスタッフ達も良い経験をし、いろいろなことを感じてくれている。何事もすぐに変わるわけではないが、この先こうした経験がどのような形となってレッズの事業に現れるか楽しみである。私も頑張らないと。