2004年08月05日
やりきれない結末
何という事だろうか。選手、監督を含め、多くのレッズ関係者ならびにサポーターが楽しみにしていたマンチェスター・ユナイテッドとの試合が大雨と雷のために中止となった。
確かに雨の状況は相当ひどかったし、雷も凄い勢いであった。結局、審判が両チームの監督と協議して、その結果、試合の中止が決定された。こればかりはどうしようもないし、誰が悪いわけでもない。審判の判断ももっともだと思う。そういった事情は百も承知だが、やりきれない気持ちで一杯だ。空っぽになったスタジアムに居残り続けるレッズサポーター達の顔を見ていて、その気持ちはさらに大きくなった。
実は試合中止が正式決定した際、ブッフバルト監督がサポーターの前に行って事情を説明したいと主張していたが、スタジアム側がそれを許さなかった。というのは、万が一サポーターがスタンドの前方に押し寄せて将棋倒しのような状況になったら大事になるので、スタンドの最上部に設置されているコントロールルームからマイクでサポーターに向けて説明してほしいという要望であった。
だが、監督ならびにレッズのスタッフがサポーターの前に顔を出して直接話をしたいということで、スタジアム側の制止を振り切りってサポーターの前に行き、直接説明を行った。結果的にこの決断は正解だったと思う。監督のやりきれない気持ちがサポーターと同じだということが伝わったと思うし、それによって、サポーターのやりきれない気持ちもセカンドステージへの期待という形で何とか収まったと思う。
今回のトーナメントは出だしからアクシデントに見舞われたが、まさかこのような形で終結するとは思ってもいなかった。私自身もこのトーナメントにやってくるサポーター達に満足してもらえるようにと頑張ってきたし、レッズのスタッフ達も入念な準備をしてきた。そして、選手達も非常にこの試合を楽しみにしていた。
ただ、忘れないで欲しいのは、やりきれない、どうしようもない失望感に襲われているのは遠路はるばる日本からかけ付けてくれたサポーター達だけではないということ。トーナメント主催者側も今回のトーナメントは初の試みであり、気合を入れて準備をしていた。トーナメント主催者やマンチェスター・ユナイテッドのスタッフ達も、レッズサポーターがどれだけこの試合を楽しみにしていたか、そして、今どれほどの失望感に襲われているかという事を十分に理解してくれていた。そして、我がレッズスタッフもチームのために、そしてマンチェスターへ来てくれるサポーターたちのためにトーナメントにむけて入念に準備をし、待ち構えていた。そして監督をはじめ、選手達もこの試合を楽しみにしていただけに、どれだけ彼らが失望しているかをわかってほしい。
このトーナメントにあたって、佐藤広報部長が私におっしゃった言葉は、「サッカーにおいては、何が起こっても不思議ではない。何が起こっても動じない態度で対処しよう」であった。まさかこれほどまでにこの言葉が重くのしかかってくることになるとは想像もしていなかった。
ピッチ上でもピッチ外でもサッカーは何が起こっても不思議ではないのだ。とはいっても、まだやりきれない気持ちはしばらく残りそうだ。