2005年05月20日
闘莉王選手とのインタビュー
朝日新聞のASSCの企画で、闘莉王選手へのインタビューがあり、私がインタビューアーを勤めてきた。正直、彼と顔を合わせてゆっくりと話すのは初めてであった。仕事でサインを頼んだり、挨拶をする程度だったので彼のキャラクターというものがあまりわかっていなかったが、今日の僅か30分のインタビューで彼の個性に触れることができたと思う。
印象は、“賢い”人間だということ。自分とサッカーの関係、自分とサッカーボールとの関係に、哲学を感じた。
「サッカーボールを蹴るということが自分にとってどれほどのものをもたらしてくれるか、ボールを蹴ればわかる」、「こんなにシンプルなことで、自分の人生がいかに楽しくなるか」、「得点を狙いに行かないサッカー選手は、サッカーを本当に楽しんでいないと思う」等々。
私が小学校くらいの時に、こういった言葉を聞いていたら、サッカー人生が変わっていたかもしれない。
小野伸二の言葉を思い出した。
「サッカーが上手くなるには、サッカーボールを信じること。こいつが自分の思うように動いてくれると信じると、そうなっていく」
こういった言葉からも、“一流”選手の哲学を感じることができる。
もう一つ、気がついたことは、両親の影響を良い方向に大きく受けているということ。子供時代の話を聞くと、何かにつけて両親の話が出てくる。そして、「子供時代の憧れの選手は?」という質問に、「父親です。」と答えることからも、親子の結びつきやブラジルでサッカー選手が育つ環境というものを垣間見ることができる。
憧れの選手がいなくても、身近に上手くて“あんな選手になりたい”という選手がいて、毎日そういう選手と一緒にサッカーをして遊んだり、目の前でそういう選手のプレーを見たりしているのである。
親との関係。そしてサッカーで“遊ぶ”環境。今の日本サッカーは、環境の整備という意味では発展してきているが、まだまだ学ぶ部分はあると思う。
僅かな時間のインタビューだったが、私としても得るものがたくさんあった時間となった。早く怪我を治して、ピッチでのプレーを見せてほしいと思う。