VOTES考察 - Vol. 3

浦和レッズの魅力アンケートに関する考察

今回も多数の投票、投稿をありがとうございました。

元選手としては非常にショッキングな、また予想通りの結果となりました。しかし、これほどまでに圧倒的多数の理由が浦和にあることとスタジアムの雰囲気に集中するとは予想していませんでした。もう少しは好きな選手の存在が大きいのかと考えていました。そして、願わくばピッチ上のパフォーマンスにもう少しの投票をと。

よくイングランドの学者やコンサルタントが主張するのは、「ピッチ上の成功がピッチ外(クラブの財政)での成功につながる」ということ。これには大いに賛成します。強いクラブが国内リーグで優勝し、ヨーロッパの大会へ出てさらに人気を獲得し、また経済的にも大きな収入を得ることができるというサイクルがこれに当たると思います。そして、逆のサイクルは、選手に過剰に投資し、結果を残せずに予想していた収入を得ることができず、財政破綻するというパターン。

こういった点からレッズの状況を観察すると、非常に稀な、そしてイングランドでの論理の通用しないクラブであるといえるのではないでしょうか。ピッチ上での成功とは無縁の10年間が続いたにもかかわらず、リーグトップの観客動員数並びにリーグトップクラスの財政状況。ピッチ上では失敗の連続であるにもかかわらずピッチ以外では大成功を収めているクラブ。予想していたとおり、浦和(さいたま)という土地柄が大きな要素でありました。それに加えて、スタジアムがレッズにとって大きなブランドになっているということも再確認できました。

現在、イングランドには92のプロクラブがありますが、その多くがピッチ上でのパフォーマンスの良し悪しにかかわらず、地元の人々に支えられて100年以上の歴史を刻んできています。地元の人たちのクラブに対する熱意という意味では、この国のクラブに共通するものが浦和レッズにはあると言って良いのではないでしょうか。