G-JAMPS日記 from Bonn - Vol.21

2006年6月12日(月)

3週間ぶりにお休みをいただき、オーストラリア戦を応援しに行きました。ボンからカイザースストラステンまで、今日だけ直行便の電車が出ます。それでも3時間余り。遠いです。電車は最初ライン川沿いを走ります。少しダークな緑がとても美しく、堤防のない河川の美しさが目にしみます。そうです。ライン川にはごくごく一部の場所をのぞいて、日本の川のほとんどにある「堤防」がありません。なだらかに緑
の斜面が川へと続くだけなのです。その美しさは息を飲むほど。堤防がないということは、こんなにも美しいものなのかと驚嘆してしまいます。ついつい、日本の味気ない川の風景を思い出し、どこでこんなに違ってしまったのだろうと悲しくなります。ドイツの方々に聞くと、もちろんライン川でも氾濫はあるが、川はそういうものだから、人々は共存していくのだという考え方が根底にあるそうです。正直うらやまし
かったです。美しい自然を毎日見続けることで、人々の心にもたらされるであろう無形のプレゼントの大きさに想い至ったからです。

カイザーストラステンはとても小さい街でした。今回のワールドカップ開催地の中では飛び抜けて小さく、人口も約10万人。駅からの目抜き通り1本にはたくさんの屋台が並び、お祭り騒ぎ、大きなパブリックビューイングもあります。この街にこれだけのしかも日本人やオーストラリア人が来たのは、おそらく街の歴史始まって以来でしょう。ホスピタリティにあふれた歓迎方法は心地よく、お金に依存しすぎない方法があるのだということを考えます。

スタジアムは今回多く見られるドーム型ではなく、外から見ると、スタンドの傾斜が急なイギリスに多い古い四角いタイプ。私の席はかなり上だったのですが、角度のおかげでフォーメーションなどはよく見えました。

試合はまだあと2戦あります。

明日からまた気を引き締めて、こころから応援します。

うまごえ 尚子(うまごえ なおこ)うまごえ 尚子
鹿児島県出身。
コピーライター、雑誌編集者を経て、2004年に渡英。2005年12月にリヴァプール大学院 Football Industries MBAを修了。2006年末に帰国。現在、清水エスパルス広報勤務。
サッカー文化普及のためだけでなく、編集者としても活動。The Golden Eggsの英語本(宝島社)、「ひとりセラピー」(カンゼン社)などの構成、編集、執筆にもかかわる。 鹿児島のリージョナル誌LEAPにサッカーコラムを連載中。
連絡先: vivanaoko@hotmail.com